保育園に通っている子は、排泄や睡眠などの生活習慣を身につけるのが早いなと感じることがありませんか。
育児のプロである保育園ではどんな工夫がされているんだろう、と思っていたらこんな本がありました。
『0~5歳児楽しく身につく生活習慣アイデアBOOK』
(編者:CEFIこども知育研究所、出版社:ナツメ社)
どんなことが分かるの?
・食事・睡眠・排泄・着替え・清潔・歯磨きについて保育園での工夫がわかる
・家庭でできる工夫がわかる
・月齢・年齢別におすすめの言葉がけやアイデアが分かる
・写真や挿絵をもとにコツが分かる
お気に入りポイント
家庭でもできる工夫が紹介されている
保育士さん向けがベースですが、家庭での育児でも参考になる内容がたくさんあります。
内容は食事、睡眠、排泄、着替え、清潔、歯磨きに絞って詳しく紹介されています。
基本的な生活習慣ばかりですが、どれも育児で悩みがち。上手く食べてくれない、なかなか寝ない、トイレトレーニングをどうやればいいか分からない…など。
言葉がけのタイミングや、環境の整え方の例など参考になりますし、「家庭でもおすすめのアイデア」も紹介されています。
例えば排泄。息子は1歳3か月頃からトイレトレーニングを始めたのですが、まずはトイレで座る練習(便座に慣れる)から。
本には「座る時間は1分ほどが目安。子どもが好きな歌を1曲歌いながら、トイレの感覚に慣れましょう。」と紹介されていて、初めてのトイレトレーニングでも気楽に始められました。
歌ってあげると何かの遊びの雰囲気になって息子も機嫌よく過ごしてくれます。
また、座っても出ないことがある、立った瞬間に出て失敗したときは、「おしっこ出たね、じゃあきれいにしようね」といった声かけがあると、この本を読んで知っていたので優しい気持ちで息子を応援することができました。
他には、トイレに座るたびに「おしっこ出るかな?」と言ってみること。子どもが便座はおしっこに関係するところだと、分かるようになっていくそうです。確かに子どもはそれすらも分からないですよね。
初めての育児でも分かりやすい

本には写真や挿絵がふんだんに使われています。挿絵は全てのページに2~4つほど使われていて、ポイントがとても分かりやすいです。
文章も専門的な言葉はなく、短文で書かれていて新米ママの私でも読みやすいです。そして、まさに知りたい!という基礎の基礎を教えてくれています。
例えば先ほどのトイレトレーニングなら、始めるきっかけとして、お昼寝後に「おむつがぬれていない日には、トイレに誘って便座に座る感覚に慣れていくようにしましょう」とありました。いつから始めればいいのか不安でしたが、始める目安を知ることができました。
また個人的には写真や挿絵が多いので、保育園に通わせていなくても、保育園でどのように工夫されているかイメージすることができる点が有難いです。
「トイレ環境の工夫」の挿絵には、床はこまめに拭いて清潔にする、壁にはキャラクターの絵など安心できる装飾が貼られている、子どもの手の届く位置にトイレットペーパーを置いている、などが描かれています。
幼児用のトイレって、児童館や保育園の見学で見たことはあったのですが、こんなにポイントがあったんだと気づきました。何となく見ただけでは分からなかったです。
自宅でもできる限り床は清潔にしたり、トイレットペーパーを事前に準備しておいてみたり意識することができました。
これからの成長がイメージできる
それぞれの生活習慣で、月齢・年齢ごとにポイントが書かれているので、もう少し成長したらこんな悩みが出てくるのか、こんなこともできるようになってくるんだ、とイメージすることができます。
先ほどと同じ排泄で例をあげると…
2歳になると、3歳になるころには自分でパンツを下ろしてトイレできることが増えてくるけれど、まだまだ気分や体調で間に合わないことがあるし、それが普通だということが説明されていました。
「ぬれちゃったね。きれいにしてこようね」とった言葉がけで、次は失敗しない!という気持ちにつなげていきたい、という説明も。
先が少しでも予想できると、あまり焦らなくても済みます。まずは座ることから、そのうち自分でパンツを下ろせたらいいな、とあまり期待しすぎずに済んだのでよかったです。

以上がこの本の紹介です。いかがだったでしょうか。
排泄について感想を書きましたが、他にも「着替え」なら、自分で着替えられるように服は着やすい向きに置いてあげる、服のたたみ方、ボタンかけの練習などコツがたくさん紹介されています。各生活習慣毎に参考になったことがたくさんありました。
生活習慣を教えるのって時間も手間もかかるので大変ですよね。
少しでも1人でできることが増えるのを見ると感激してしまいます。大変だけれどなるべく楽しみながら教えていってあげたいですね。