育児書は情報がいっぱいで参考になりますが、読むと少し疲れたりしませんか?
それならこんな本はどうでしょうか。読むと癒されて、気持ちが温かくなる絵本のような育児書です。
『赤ちゃんの発達のふしぎ1 赤ちゃんがやってきた』
(著者:江頭 恵子、イラスト:鈴木 永子、出版社:大月書店、出版年:2014年)
どんなことが分かるの?
・赤ちゃんが必死に生きて育とうとしていることがわかる
・赤ちゃんと接するときの優しい気持ちがわかる
・発達の基本が分かる
お気に入りポイント
読むと優しい気持ちになれる

この本には優しい言葉と絵がたくさんあります。
泣いてばかりの赤ちゃんのお世話は本当に大変ですよね。こっちが泣きたくなったり、イライラしたり、空しくなったりも…身も心も疲れ果てます。
私は息子が4か月くらいのころにこの本を読んで、元気をもらったのを今も覚えています。心温まる言葉に励まされて癒されました。
私も大変だけれど、赤ちゃんも毎日必死にがんばって生きているんだなぁと分かりました。
例えば…
「人間の赤ちゃんは、ミルクやおっぱいを飲むあいだにも何回か休憩して、抱っこしてくれている人の目をじっと見つめます。そうやって、相手と気持ちをやりとりして、絆を結ぼうとしている」のだそうです。
授乳している間、息子が私を見るので、私もよく必死に見つめ返していました。私が見るから息子が見ていたのかもしれませんが。どちらにしても、私とつながろうとして見ているのかと思うと嬉しくなります。
他にも…4か月ごろの赤ちゃんは、
「体液の分泌量も増えて、あたたかい涙が頬をつたって流れ出るようになってくるでしょう。よだれも増えて、キラキラ光る泡をブクブクと口のまわりにつけていることもよくあります。」
ただ涙やよだれが出始めるだけのことだけれど、この言葉を聞くと愛おしい大切な成長だと思えます。
子どもを見ていると、この本に出ていた言葉をふっと思い出して、優しい気持ちになることがあります。
絵本のようで育児の合間に読みやすい

全40ページの薄い本で、すべての見開きにきれいな挿絵があります。言葉も簡単で読みやすいので、私は授乳しながら読んだりしていました。
絵が描いてあるので、子どもも一緒になってぼんやりと眺めていることもありました。
簡単ですがとても丁寧に書かれていて分かりやすいです。
特になるほどと思ったのは、赤ちゃんがしょっちゅうお腹が減って泣くことについて。
赤ちゃんが一回で飲むミルクの量は、「おとなに換算すると、2~3時間おきに約2ℓ(牛乳パック2本分)を飲みつづける」のだそうです。
赤ちゃんの時期は、一生で爆発的に大きくなる時期ですもんね。そのために一生懸命ミルクを飲んで、必死に大きくなろうとしているんだなぁと思うと、赤ちゃんなのにすごいと尊敬します。
授乳は大変で嫌になったりしますが、とても貴重な時間だと思えます。
関連情報
・シリーズ本があります。他も同じように素敵な本です
『赤ちゃんの発達のふしぎ2 おすわりからはいはいへ』
『赤ちゃんの発達のふしぎ3 あるくのだいすき!』