お父さん目線で書かれた育児日記のような本です。
パパと一緒に子育てをしていると、ついイライラてしまうことってありませんか。そんなときに読むと、パパならではの悩みやがんばりが伝わってきて気持ちが落ち着きますよ。
『ママにはなれないパパ』
(著者:鈴木おさむ、出版社:マガジンハウス、出版年:2018年)
どんなことが分かるの?
・お父さんならではの育児の悩みや喜怒哀楽がわかる
・お父さんがなぜママの気持ちが分からないのかがわかる
・共働き夫婦の育児がどんな感じかわかる
お気に入りポイント
共感できる内容がたくさん
育児日記のような本なので、日々の育児で共感できる内容がたくさんあって楽しいです。
著者の鈴木おさむさん、奥さんの森三中の大島さん、息子の笑福くんの日常が書かれています。
育児百科のような何かを学ぶ内容ではなく、エッセイみたいに楽しむ本という感じ。字は多いですが文体は読みやすいし、笑ってしまうような内容が多いので読み始めるとどんどん読んでしまいます。
毎日忙しいとパパに対してついイライラしてしまうことってありませんか。
どうしてこんなに散らかすんだろうとか。パパはのんびりトイレ行けて羨ましいとか、そんなことまで腹を立てている自分が嫌になったりします。
でも、この本で著者の奥さんである大島さんが、パパである著者にキレた話があって同じだー!と少し嬉しくなりました。と同時にパパの気持ちも伝わってきて少し反省しました。
話の大筋は、パパが常温保存の塩昆布を冷蔵庫に入れてしまった、それに対しママが注意するとパパもつい言い返してしまった、そしてママがさらにキレたという話。
よくある話ですよね。ママ友とのおしゃべりならほんとパパは困ると共感します。
でもパパ目線で書かれているので、パパの思いが伝わってきて少し可哀そうに感じられました。
パパの「自分なりに頑張っている思いをもっと認めてくれよ!」という気持ち。
ママは怒っているつもりはなくても、パパは「日々一緒にいるようになり、注意される回数も増えてくると、その言葉一つ一つに過敏に反応してしまう自分がいます。」という辛さ。
著者の鈴木さんはそれでも奥さんのことを思いやって反省していたり。優しいなぁと驚きます。
うちの旦那さんも同じなのかもと思うと、ミスするのはしょうがないんだよね、あまり腹を立てすぎない方がいいよねと思えます。
他にもパパ目線で読むと、新たな発見があったりして面白いです。
共働き夫婦の不安に共感

ママが海外ロケで不在の間、パパが赤ちゃんを1人で寝かしつけする話など、共働きならではの話があります。ママの辛い気持ちや、ママとパパの不安、パパの奮闘など共感してしまいます。
著者であるパパが、一晩中抱っこしたりあやしたりして、何とか1人で寝かしつけられた、そして赤ちゃんとの絆が深まったという話があったり。
パパに一晩お願いするのは無理だと思い込んでいましたが、何とかなるのかもと少し希望を感じました。もちろんできる限り、夜は赤ちゃんと離れたくないですが。パパ1人で寝かしつけを頑張っているお家もあるのだと分かっただけで、前向きに考えられます。
関連情報
・鈴木おさむさんのオフィシャルブログ
今はブログお休み中で更新されていませんが。育児のことなど書かれています。