子どもの成長に欠かせないのが毎日の食事。何を食べさせたらいいか基本的なポイントが知りたいと思っていたら、こんな本がありました。
簡単に栄養が取れるおすすめ食材やレシピも紹介されています。
『成功する子は食べ物が9割』
(監修:細川モモ、宇野薫、出版社:主婦の友社、出版年:2017年)
どんなことが分かるの?
・幼児~小学生の成長に大切な栄養は何かがわかる
・便利食材と簡単レシピがわかる
・一日の目安量が写真でわかる
お気に入りポイント
栄養豊富な便利食材があった
旨味や栄養が豊富で簡単に使える食材があるんですね。
本に紹介されていたのは、ちりめんじゃこや高野豆腐、切り干し大根など。身近な食材ばかりですが実際には使っていないものがあったので早速買ってきました。
でも子どもがまだ1歳で固い触感のものは苦手なので、あまり食べてくれなさそうな予感…すりおろしたり、しっかり加熱するとパクパク食べました。
高野豆腐・・・すりおろして加熱する料理に混ぜる(汁物、煮物、おやきやパンケーキなど)。お湯で戻して炒め物やグラタンなどに混ぜる。市販の細切り高野豆腐をカリカリに炒めてシュガーラスクにしている方も。
切り干し大根・・・水で戻して水と一緒にレンジする。細かく刻んで料理に混ぜる(炊き込みごはんや納豆など)。洗ってそのまま味噌汁に入れても美味しかったです。そのままかき揚げにも使えそう。
ちりめんじゃこはそのままで食べれるし、何にでも合いそう。魚は脳の成長を助けてくれるので簡単に補えるのは嬉しいです。
【「優秀食材」として紹介されているもの】
切り干し大根、高野豆腐、プルーン、ナッツ、桜エビ、ちりめんじゃこ、鰹節、ごま、カットわかめ、のり
※他にもなどが便利で栄養がある食材として、ツナ缶・鯖缶・ミックスビーンズ缶が紹介されていましたよ。
高野豆腐はアンパンマンの絵が書いたものが子どもに人気のようですね。こんなのがあったなんて…子どもが興味を持ってくれそうです。
過剰摂取はダメ
息子はよく食べます。体重と身長のバランスは平均ですが両方とも成長曲線の枠を超過。放っておくととにかく食べまくるので、制限したいと思っていました。
この本では何を食べすぎると良くないか、どう制限すればいいか分かります。
肉魚などのタンパク質はとりすぎると、「摂取しすぎた分が尿として排泄されるため、腎臓に負担がかかる」「カルシウムの排泄を促すため、骨が弱くなる」そうです。
また塩のとりすぎも腎臓に負担がかかる。
市主催の栄養相談で、肉類や塩のとりすぎに注意するようアドバイスをもらいましたが、腎臓や骨に関係していたとは思いませんでした…。肉が目安量より多くなりがちだったので、知っておいてよかったです。
一方でビタミンは「過剰症はほとんどない」。
ただ「脂溶性ビタミンはとりすぎに注意」とのこと。ちなみに脂溶性ビタミンはビタミンA・D・E・Kです。
たくさん食べようとよく言われる緑黄色野菜は主にビタミンCやB1・B2。さすが緑黄色野菜、過剰症なし。でも調理が面倒なので、食べすぎることは実際には少なそう。
肉の代わりに、簡単に食べられるレタスやトマト、ブロッコリーとかなら増やしやすそうです。
読みやすい&見やすい
各項目のタイトルが分かりやすいので、目次だけ読んでも参考になります。たとえば…
・「脳神経」は6才までに9割が完成する
・「魚」だけがすべての人の脳にDHAを供給できる
・栄養素の「過剰」も「欠乏」もイエローカード
どのコラムも見開き2ページにまとめられていて、文章も簡単でパパっと読めます。写真もきれいで、挿絵もかわいい。
ただ本のタイトルだけ読むと、成功するための特別な方法が書かれているのかと思ってしまいましたが、内容はあくまで基本的なこと。食事や栄養に普段から気をつけている方にとっては知っている内容が多いかも。
年齢別の1日に食べる目安量も写真で紹介されています。
野菜が多いのは予想通りだけれど、ごはん・パンが思っていたより多いなぁと気付けました。あと当たり前ですが、年齢が進むと食べる量がこんなに増えるのかと…料理が大変そうです。
関連情報
・グーグルブックスで試し読みできます。気になった方はチラっと。