Z会に向いているタイプ、ちゃれんじに向いているタイプのまとめです。両方とも素晴らしい教材ですが、違いは大きいです!
教材の違い
Z会とちゃれんじの教材は大きく違います。幼児年中さんで、毎月届く主な教材を表にまとめました。
Z会 | ちゃれんじ | |
紙ワーク | 2冊 | 1冊 (年3回のみ2冊) |
紙ワークの問題数 | 約54回分/月 (2冊分の合計) | 約15回分/月 |
デジタルワーク | 〇 | 〇 |
知育おもちゃ | - | 〇 |
絵本 | - | 〇 |
映像教材 | - | 〇 |
提出課題 | 〇 | - |
親向け資料 | 〇 | - |
紙ワークと、デジタルワーク(スマホなどで取組む)は、Z会もちゃれんじもあります。
Z会の特徴
Z会はワークがメイン教材。そのため、問題数はちゃれんじと比較するとかなり多め。
問題の内容も、読み書きの他に、思考力を養う問題や、自然科学につながる問題、季節行事の問題などさまざま。
難易度も簡単から難しいものまで、子どもが解きやすいように工夫されていて、他にはない優秀なワークです。
全部やらなくても、できる範囲をやるだけでも、学習力がつくなと感じます。
Z会が「あと伸び」をアピールしている通り、入学後の学習意欲にもつながるように作られたワークです。個人的には、特に勉強内容が複雑になってくる、中高学年以降の学習意欲に効果を発揮しそう、と感じます。
ただ、ワークがメインなので子ども1人では取組みづらいです。大人でも1人で問題集を開いて勉強するのは、つらい時がありますよね。子どもも同じだと思います。
また、Z会の特徴として「提出課題」教材が1つあります。提出すると、担当の先生から返事が届きます。
先生に対して「提出物」があるのは新鮮な体験。入学以降の宿題やテストの慣れにもいいと思います。厳守ではないですが提出期限も設定されています。
ちゃれんじの特徴
一方でちゃれんじの特徴は、知育おもちゃと映像教材。
知育おもちゃは、子どもの興味をしっかりひきつけてくれて、何度も遊ぶうちに楽しく学べます。見た目も可愛くて、年齢にぴったりあっていて、安定の人気。
ひらがな練習や、自然観察など、学ぶのに手間や時間がかかるテーマが、おもちゃを通して楽しく学べるのは本当に助かります。
そして映像教材もたっぷり。しまじろうの映像教材は、子どもが好きな内容満載で、集中してみてくれるし、多くの知識が得られます。
子ども1人で遊びながら、映像を見ながら、「ながら」で学べるように工夫されています。もちろん、ワークはしっかり机に座ってお勉強できる内容になっています。
Z会とは反対にワークは多くなく、知育おもちゃと映像教材があるので、子ども1人で取組みやすいです。
楽しみながら、小学校入学までに十分な知識がつきます。知育おもちゃ、映像教材、ワーク、絵本など、幅広い教材を一度に得られるのはちゃれんじの特徴です。
紙ワークはどんな感じ?
Z会とちゃれんじで、共通している教材はワーク。でもワークもかなり違います。
紙ワークでは、扱っているテーマ(言語、数など)は共通点もありますが、見た目の雰囲気やページ数など差があります。
下の写真は、上がZ会・下がちゃれんじです。年中さんの5月号の紙ワーク。内容のほかに見た目だけでも違いがあります。
また、ワークの表紙はこのような感じ(下の写真。左がZ会、右がちゃれんじ)。サイズ感、色合いなどが違う。
Z会はデザインがシンプルで、問題の内容に注意が向くようになっています。問題は、1ページに1問で小学校の問題集のような雰囲気。
一方、ちゃれんじは楽しく賑やかな雰囲気で、子どものやる気を引き出してくれます。問題は、2ページで1問で絵本のような雰囲気もあります。
考えたり、問題慣れすることを重視するならZ会。ワークに対するモチベーションアップを狙うなら、ちゃれんじがいいと思います。
補足ですが、Z会には紙ワークが2つあります。先ほどの「かんがえるちからワーク」と、もう一つはZ会特有の「親子で取組む体験型ワーク(ぺあぜっと)」(下の写真)。体験型ワークの方は、ちゃれんじ同様にポップで明るい雰囲気です。
ちなみに、月額費用はZ会とちゃれんじであまり変わりません。
年中さんで、Z会が3,100円/月、こどもちゃれんじが3,290円/月(12か月一括払いなら、Z会が2,945円/月、こどもちゃれんじ2,730円/月)(2024年9月現在)。
学ぶ内容の特徴
学ぶ内容にもそれぞれ特徴があります。Z会は思考力、ちゃれんじは読み書きの学習に特徴があると思います。
Z会のワークは、読み書き以外に、論理・形・自然といった問題にもかなり力がはいっています。問題数も豊富。
論理や自然科学など難しそうなイメージがありますが、そこはさすがZ会。年中さんの好奇心を上手くついて、興味をひく問題になっています。また、読み書き問題でも、しりとりなどクイズのような問題があったりします。
読み書き練習より、迷路やパズルといった論理問題が面白くて好き!という子も多いと思います。
隙あらば「かんがえる力」に刺激を与えて、かんがえる面白さを伝えようとしてくれます。
Z会では、試行錯誤したり、自分の考えを表現したりといった、思考力を重視した学習内容が特徴的です。
一方ちゃれんじは、読み書き学習を強力にサポートしてくれます。
読み書きの教材が充実していて、ワークだけでなく、知育おもちゃでも練習ができて、さらに映像教材でも覚えられます。
読み書きの習得には、反復練習が必須。何度も反復練習できるように工夫されています。
紙ワークでは、興味をひく絵が子どものやる気を上げてくれます。飽きないようにシールで楽しむこともできます。
紙ワークの読み書きが面倒なときでも、知育おもちゃでなら「書いてみよう」と思えたりもします。
読み書き練習の時間がなくても、映像教材で読み書きを覚えることもできます。あの手この手で読み書きを、少しでも楽しくしてくれます。
これだけ揃っていれば、読み書き習得にとっても心強いです。
どちらが向いている?
費用があまり変わらないなら、いろんな教材が一度に得られるちゃれんじがお得!と感じます。ただ、Z会はワークで勝負しているだけあって、ワークの内容はかなり充実しています。
ちゃれんじ限定の知育おもちゃや、しまじろうの映像教材はとても魅力的。でもZ会の考えつくされたワークもやる価値あり!どちらにしようか迷ってしまいますね。
私のおすすめポイントは…
ワークをしっかりして、小学校以降の本格的な学習に備えたい
→Z会がおすすめ
幅広いアイテムで、楽しく学ぶ時間をたくさんつくって入学に備えたい
→ちゃれんじがおすすめ
たとえば、こんな場合はZ会がおすすめ
・紙ワークを中心に学習習慣をつけたい
・入学以降の学習に向けて、思考力をつけていきたい
・知育おもちゃは市販のものを買う
・教育動画は市販の動画配信サービス(Amazonキッズ等)を利用する
・知育アプリを利用しているので、映像教材はあまりいらいない
一方たとえば、こんな場合はちゃれんじがおすすめ
・1人で楽しめる知育おもちゃがほしい
・家事をする間、子どもに見せる映像教材がほしい
・読み書きの習得に力をいれたい
・紙ワークは月に数日でパパっと終わらせたい
・学習系の習いごとに通っているので、家では気軽に勉強したい
Z会もちゃれんじも、無料お試しができます。Z会は公式HPZ会の通信教育<幼児向け>からぜひ!
教材を取り寄せると、「思ってたのと違った」や、逆に「子どもが予想以上に興味を示した」など分かることがあります。子どもの反応や、教材の雰囲気を知れるのでおすすめです。
Z会の感想記事です!詳細のご参考にぜひ!