子どもが1才を過ぎたので語りかけを意識するようになりました。コツを知りたいと思って初心者向けの簡単な本を読んでみました。
驚いたのは、赤ちゃんは三音節以上の言葉を覚えていられないということ。なので、簡単な言葉を繰り返すと聞きやすいのだそうです。
赤ちゃんは聞く力が大人と全く違うんですね。
参考にしたのはこちら↓
『子どもの発達に合わせたお母さんの語りかけ』
(著者:中川信子著、出版社:PHP研究所、出版年:2014年)
他にも語りかけのコツがたくさん書いてありました。
いちごは「ご」に聞こえることがある
本によると、
・小さい子どもは、三音節以上の音を覚えていられないことがある
・「いちご」の「ご」を聞く頃には、「い」と「ち」を忘れていて、「(いち)ご」なのか「(りん)ご」なのかわからなくなる
・同じことばをくり返すことで、何の話をしていたのか、理解しやすくなる
※参考『子どもの発達に合わせたお母さんの語りかけ』より
赤ちゃんに取ったら、簡単な言葉でも聞くことが難しいんですね。聞く力もまだまだこれからなんだと知りました。
赤ちゃんには同じ言葉を繰り返して話すといい、と聞きますがそういうことだったのか。
でも息子(1歳4か月)は大好きな「バナナ」という言葉を何度言っても、「バッブ」と言います。
もしかして「バ」しか聞こえていないのかなと思って、一度リズムよく、大きな口で、がんばって変顔もして「バ、ナ、ナ」と言ってみました。
そしたら息子が同じリズムで嬉しそうに「バ、ブゥ、ブ」と言いました!「バナナ」ではないけど、今までよりかなりバナナっぽい!これまで何度くり返し言ってもだめだったのに。
息子には、リズムをつける・大きな口・変顔で言うの3点セットが効果があることを発見。何回言っても上手く言い返してくれなかった言葉も、少し上手に言い返してくれます。
くり返し聞いていて、意味は分かっているけれど上手く発音できていない言葉は、この3点セットを試しています。息子なりにコツがつかみやすいみたいで、すぐに真似してくれたりします。
語りかけのコツで効果があったもの
語りかけのコツの中で他に効果があったものはこちらです。
息子の場合は、聞きとりやすくしてあげると反応がとてもいいです。声を出したい気持ちは強いのかもしれません。聞きやすくすると言葉を真似して使うことがあります。
・冒頭に一声つける(○○ちゃん、はい、など)
・好きなことをしている時に言う
・親(私)が余裕のあるときにゆっくり言う
冒頭に一声つけるというのは、「はい、おクツをはこうね」「はい、脱げました」「さぁ、おもちゃを片付けよう。ごはんよ」という感じ。本に紹介されていました。
ただ本には、「行動のはじめと終わりをはっきりさせる」「初めと終わりにきちんと区切りをつける」ことが大切で、その例文として紹介されています。
これが結構難しくて、日々バタバタなので、行動に区切りを言う余裕なんてなくて。後からまた言いそびれた!と思ってストレスがたまります。
なので、私は冒頭にとりあえず一声つけています。
「○○くん、服を戻しておいて」と名前をつけたり。急いでいるときは「おしまい。外に行こう」。息子が何かを見つけたら「ほんとうだ、バスが走ってるね」とか。
冒頭のひとことめをお決まりのパターンにしておくと楽です。そして息子も聞きなれた言葉が最初にあると、あとに続く言葉が難しくても聞こうとすることが多いです。
大人でも同じかなと思います。
慣れない外国語で、いきなり話しかけられると何を言っているか全く分からなくなったり。でもひとことめを聞き取れると嬉しくて、あとに続く言葉に耳を澄ませたりします(私はそうでした)。
ほかに、息子は好きなことや、習慣になっていることをしている時は、ものすごく集中して聞いています。聞き慣れた言葉なら自分から真似して言うことも。
息子が好きなことをしていて機嫌がいいと、私も余裕があるのでゆっくり聞きやすい声で話しかけるようにしています。
習慣になっていることというのは、たとえば、出かけるときは「コートをきて」「靴下をはいて」「靴をはいて」「ドアをあける」など。
習慣になっていることは、息子も次に何をするか分かっているので、ことばが頭に入ってきやすいみたいです。得意顔で真似して言おうとします。
忙しい時や、外出中は余裕がないので語りかけは無理でした。早口で言っても、言う方も聞く方もストレスになる気がしたので。
子どもがことばを口に出そうとする姿は本当に可愛いですよね。いつになるか分からないけれど、色んなことばを聞くのを楽しみに過ごしています。